<出演者紹介❶> PLUTATA + GIANT STEPS + 石丸だいこ

彼らを最初に見たのはいつの時だろうか?

愛知のどこかのフェス、その時はPLUTATAの母体のJaajaだったと思うが、ガットギターとチェロで奏でられるそのパフォーマンスに、完全に目と耳と心を奪われたのを覚えている。どこか民族的、それも東欧だったり遠い異国だけどもなぜか懐かしいメロディに、遠い記憶のなにかを感じさせる歌。あきらかにオリジナリティがあり、そしてとても、良い。誤解を恐れずに言えば、「ブルーハーツ」の風と「たま」の妙、それに異国の匂いを掛け合わせたみたいな。

都会の名古屋から、"日本一美しい村" 東白川村に移住したJaajaとは、少しずつ縁ができていって音楽だけではないアートワークの素晴らしさも知る。ド田舎で犬や羊や山羊たちと暮らし、畑仕事や薪割りをしながらも、ドラムにキーボード、笛など加わったPLUTATAの音楽から見える世界はもう途方もない。

大型傀儡師(あやつり人形遣い)集団 GIANT STEPS。

その人形は廃材などを利用した心を込めた手作りで、奇妙奇天烈摩訶不思議な造形、観るものの度肝を抜き、「ナンジャコレ!!」と人の心をざわめかす。巨大なガイコツ人形だけではなく、小さな傀儡人形も場面に応じて登場。形の面白さ、仕組みのアイデア、動きの匠さ、全てが職人芸であり、心優しい上質なアート。

そして、ダンサー 石丸だいこの精霊が憑依したかの踊りが加わり、見るものは五感を全て使い、その時間を体験することになる。つまりは、そこは劇場なのだ。

夏の野麦、学舎を背景にした彼らの舞台は、必見です。本当にお見逃しなく!

______________

PLUTATA(プルタタ)

世界十数カ国を演奏旅行、母国日本では絵画、オブジェの展覧会を行う「Jaaja」を主軸とし、SSWの鈴村まどか(ハープ ピアノ グロッケンetc.)、アールブリュットの佐々木智仁 (ティンパニドラム)を迎えたバンド。パンク、童謡、民族音楽、演劇音楽を吸収し、子どもの頃から変わらない胸の奥底に向けて大音量で呼びかける。

GIANT STEPS

音楽フェスや人形劇フェスティバル、そしてお祭りなどに出没する近頃巷で話題の老若男女を擁する大型傀儡師(あやつり人形遣い)集団。その人形は廃材などを利用して製作なども全てメンバーが行い動くジャンクアートとも称される。日常の中に非日常を生み出し、観る人の心をざわめかすことを旗じるしに東海道を拠点に全国津々浦々で活動中。近頃では子供達によるLittle Steps。操り人形のmicro Stepsと表現や活動の輪を広げている。

石丸だいこ

名古屋アングラ界の伝説的存在。精霊を憑依させたかのような踊りからにじみ出る“悲喜こもごも”に、畏敬の念を抱かずにいられない。 84年から10年ほど少年王者館で活動。以降、振付けとダンサーと役者とその間のようなことを行う。最近は ミュージシャンや絵描きなど様々なアーティストとのライブやイベントで 即興で踊ることが活動の中心になっている

0コメント

  • 1000 / 1000