野麦イササと秋神イササ

午前中は環境整備、午後からはお隣、朝日町秋神へ。
野麦イササと秋神イササ、同じイササ踊りがあるということでずっと気になっていました。

⬆︎ ひだびとの唄 飛騨民謡考 堀尾雄二著より

昭和48年に発足された秋神民謡保存会、50年もの間、地域のイベントはもとより、小学校や保育園に出向いての指導から、全国各地の民謡イベントに参加されてきました。熱心な活動によって「秋神イササ」は高山市の無形文化財に指定されるなど長くに渡って続けられていましたが、ご高齢と後継者不足により、今年活動を停止されたとのこと。そんなタイミングで、上の助空五郎さんと共に念願かない、秋神民謡保存会の方にお会いすることができました。

小林あつ子さん(左) 森脇清子さん(右)


野麦イササは年配の女性が踊っておられたようですが、秋神イササは男性も踊り、その様はダイナミックで実に美しかったと話されていました。秋神の胡桃島に唄や踊りの名手がいて、胡桃島には敵わなかった、などとてもローカルで、でもその生活の奥深さを感じられる言葉が至る所に感じられる時間。最後に踊りを見せてもらい、教えてもらえば、やはりイササ踊り、違いこそあれ、かなり似たものでした。野麦でも踊られていた「どっこいしょ(ちょいなちょいな)」も同じでした。

こうした今まさに無くなってしまいそうな文化、そこを知ること、覚えることで広がっていく世界があります。何よりも人と人が繋がっていく事、地域を超えて草の根的に繋がれていく事が面白く、そこには無限の可能性があります。今、秋神に習う人がいないのであれば、僕たちが習うこと、記録していくことでまた次の可能性が生まれてくる。これだけアーカイブが容易になった時代にこうした文化をアーカイブさせておかないことは現代人の怠慢である、と思えるほど、美しく儚く、そして感動的な時間でした。

秋神民謡保存会の森脇さん、小林さん、繋げてくださった飛騨あさひ観光協会さん、本当にありがとうございました。ぜひ今後に繋げていきたいです。

さぁ、だからこその野麦学舎祭2024は8月11日(日・山の日)です!
皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

https://nomugi.themedia.jp/pages/6360622/page_202208181743

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